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文部科学省の制度を利用
東京都渋谷区の教育委員会は、2024年度から区立の全26小中学校で「総合的な学習の時間」を2倍以上の年間約150コマに増やすことを決定しました。探求学習を充実させ、知識を一方的に教え込む学習から子供たちが主体的に学びを深める学習へと転換し、思考力や表現力の養成を目指す狙いです。
今回の決定は、文科省が22年度に開始した「授業時数特例校制度」を利用して行われます。これは、学校の裁量で一部の教科の最大1割までコマ数を減らし、授業時間の配分を変えることができるという制度です。授業編成の自由度を高めて教科の枠を超えた学習を推進する狙いで設けられたものですが、これほど大幅に変更された例は過去にないそうです。
24年度は区立小中学校の小学3年生〜中学3年生で最大9教科の授業時間を1割ずつ削減し、総合学習の時間に上乗せする予定です。文科省によると、今年度は29の教育委員会等で77校が「授業時数特例校」に指定されています。
読売新聞「東京・渋谷区、小中学校『総合学習』2倍超に…教育委員会『生きるために必要な力を身につけさせる』」読売新聞オンライン、2024年2月5日(最終閲覧日:2024年2月8日)