楽譜作成や自動採点ができる「Flat for Education」
Tutteo Ltd.が提供する「Flat for Education」は、クラウド型の音楽学習プラットフォームです。Google ClassroomやMicrosoft Teamsと連携することで生徒用のアカウントを自動で作成でき、名簿や課題、成績を一括で管理することができます。
「Flat for Education」では、複数人で同時に楽譜を作成・編集することができます。また、入力された音符に合わせて自動でリコーダー運指が表示され、生徒の練習をサポートします。楽典についても、出題テーマや配点を指定することで練習問題の作成・採点までを自動で行い、小テストや宿題の負担を軽減できます。
教員用ライセンス無料化の対象となるのは、生徒分として30ライセンス以上を購入した学校です。生徒用アカウントのライセンス期間と同期間、教員用ライセンスを無料で利用できるようになり、他教科の教員が参加しての総合的な学習や部活動、文化祭など幅広い活用が可能になります。
教員用ライセンスの無料化は3月1日からを予定しています。
教育家庭新聞社「教員分ライセンスが無料に~音楽学習プラットフォーム『Flat for Education』」教育家庭新聞、2024年1月19日(最終閲覧日:2024年1月19日)
東大生の考察:音楽教育の意義
義務教育課程のカリキュラムには「音楽」という科目が採用されています。受験に用いられることはほとんどない科目ですが、どのような音楽に触れて育つかはそれぞれの家庭に大きく依存するので、音楽の楽しみ方を知り素養や技能を身につける機会をすべての生徒に提供することには大きな意義があります。
ただ流れている音を楽しむだけなら、学問的な素養は必要ありません。しかし、その音楽がどういう歴史の上に成立した音楽なのかを知ったり、意図を理解して味わったり、演奏したりできると、その先に更なる楽しみが広がっています。
楽譜が読める。短調と長調の違いがわかる。楽器の音がわかる。クラシックを聞いて作曲家がわかる。たったそれだけのことが、生涯にわたり暮らしを豊かにするのです。特に現代は、スマホひとつで誰でも作曲できる時代ですから、最初の一歩を踏み出せることの意義がますます大きくなることでしょう。