【数学】満点も狙える!?東大生が共通テスト2025を解いてみた

東大生が共通テスト解いてみた数学

2025年の共通テストが終わりました!皆さんは何点取れましたか?

カルペディエム所属の東大生が今年も「共通テスト」に挑戦しました!
果たして、東大生たちは「何点」とれたのでしょうか?

今回は弊社所属東大生のNさんが数学1A, 数学2BCをそれぞれ解いてみました。

今年の共通テストは難化したのでしょうか?東大生は満点取れたのでしょうか?それではみていきましょう!

目次

数学1A

東大生の数学1Aの点数はなんと 100点!

現役時代も100点満点を獲得していた彼は、わずか41分で解き終えたといいます。そんな彼の講評をみていきましょう。

Q1:問題を解いた順番を教えてください。

受験生時代と同じように、前から順番に解きました。

Q2:時間配分を教えてください。

第1問、第2問は配点が30点ずつと大きいため、この2つの大問に時間を使いました。この2つの大問はそれぞれ15分以内で解くことを意識しました。

第2問の後半のデータの活用の部分は毎年凡ミスが多いので、特に意識をして1問1問ゆっくり確認をしながら解き進めました。

Q3:難しかった問題は何ですか?理由も教えてください。

第1問「ケ」

十分条件、必要条件の理解だけでなく、「重解」についての理解も複合的に求められるため。

第1問「ツ」「テ」

第3問「セ」

問題文に「角の大きさに着目すると」というヒントが書かれているが、まずその文章がヒントであることに気づくことが難しいのと、ヒントを活用したとしても今までの値を何種類も使って計算して角度の関係を求めることが必要であるため。また、平面の垂直についての定義もきちんとした理解が必要であるため。

Q4:得点源の問題はどこだと思いますか?理由も教えてください。

第2問前半の二次関数の問題

第2問後半の帰無仮説の問題

第4問全体

Q5:自分が受けた年と比べて、難易度や傾向はどうでしたか?

自分はセンター試験最終年度を受験しているので、単元の構成や大問の数などは当時からは大きく変更されていると感じましたが、難易度はそこまで変わりませんでした。新課程になって1年目の共通テストであるため、守りの問題設計だったのではないかと考えています。

Q6:今年はどんな能力が特に求められて(試されて)いたと思いますか?

例年にも増して「前問利用」が全ての大問に敷き詰められていた印象でした。難しい問題にも丁寧に誘導がつけられてはいますが、(2)、(3)と問題が進むにつれてその誘導の梯子が徐々に外されていきます。その場合に、自分で「この問題がここにつながるんだ」と推測をして解き進める能力が重要になる試験でした。

Q7:勉強のポイントを教えてください。(今年問題をとくなら、これを特にやろう!とか)

基本的には単元ごとに必要な公式を押さえ、問題演習をすることが大事になります。共通テストに特化した勉強としては、新課程の期待値を重視した確率の問題演習を進めると良いでしょう。

Q8:全体の感想を教えてください。

前問利用の問題、解き方全体を利用する問題が多かったため、常に前の問題の考え方を応用していく姿勢が重要になる、共通テストらしい良問だと感じました。第2問では、問題設定が新鮮で、日常と数学の単元をつなげる興味深い問題でした。

数学2BC

彼はなんとこちらも100点 でした。

数学全体で200点満点を獲得したのは現役時代と変わらないようです。そんな彼の講評をみていきましょう!Q1:問題を解いた順番を教えてください。

こちらも同様に前から解き進めました。

Q2:時間配分を教えてください。

今回は制限時間が10分伸びて70分になりましたが、その分大問の数が大幅に増加し、計7つ(実際に解く大問は6つ)であるため、1つの大問を10分ずつで基本的に終わらせることを意識しました。分量が多い第3問(微分法・積分法)と、自分が形式に慣れていない第5問(統計的な推測)に15分ずつ時間を割き、得意分野である数列や複素数平面は5〜8分程度で解くようにしました。

Q3:難しかった問題は何ですか?理由も教えてください。

第2問の対数関数の問題では、常用対数表を逐一確認して問題を解き進める必要があります。内容自体はそこまで難しくはありませんでしたが、必要な情報を膨大な量の表の中から抜粋することに手こずった受験生は多かったのではないでしょうか。

Q4:得点源の問題はどこだと思いますか?理由も教えてください。

理系の受験生であれば、第7問の複素数平面は非常に楽な単元だったのではないかと思います。本番の共通テストの問題で複素数平面が扱われたのは今年が初めてであったため、難易度調整が上手くいかずかなりシンプルな問題になっていました。

また、問題条件を読み解くことができれば第4問の数列の問題も計算しやすいでしょう。格子点の数を求めることを数列の式に素早く落とし込めるかがカギになります。

Q5:自分が受けた年と比べて、難易度や傾向はどうでしたか?

個人的には、制限時間以内に解くことができれば高得点は十分に狙える、点数をとりやすい試験だったのではないかと感じます。1つ1つの大問にかけられる時間は短いですが、その分「難問」と言われるような手強い問題も減った印象でした。勘違いや問題条件の見落としなどで長時間手が止まってしまった時に、素早く次の問題に切り替えられるかどうかが、80点、90点といった高得点を目指すためのカギになると感じました。

Q6:今年はどんな能力が特に求められて(試されて)いたと思いますか?

上述の通り、情報を適切に、そして素早く処理する能力が試されていました。70分で6つの大問を解き切る必要があるため、いかに限られた時間の中で自分の得点を最大化するかを第一に考えることが重要です。

Q7:勉強のポイントを教えてください。(今年問題をとくなら、これを特にやろう!とか)

おそらく来年も大問ごとの出題内容に大きな変更点はないため、確実に出題される「微分法・積分法」や「数列」の問題をまず確実に得点できるようにしましょう。この2つの単元は新課程になっても大きな出題傾向の変化がないため、基礎知識を確立し、テンポよく問題を解けるように問題演習を重ねましょう。

Q8:全体の感想を教えてください。

従来の共通テストの問題と同じく、前の問題の考え方を応用する必要がありますが、そのことが問題文に明記されていないものもいくつか見られました。前問利用に敏感になれるかが点数を左右する共通テストらしい良問だと感じました。

第3問の後半の問題では、選択肢の中に「面積の-1倍」「極大値の-1倍」という表記が登場しました。答えを厳密に求める能力はもちろんのこと、それぞれの数値がどのくらいの値で、何を表しているのかを柔軟に考えることが必要になる試験でした。


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この記事を書いた人

東京大学で薬学や心理学を中心に勉強しています。高校時代に発達障害の方とその支援者を中心に様々な人と関わってきた経験があり、人と話しその人の人生を知るのが好き。ボカロとお笑いが大好き。

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