NTT、教育用タブレットを活用して児童を見守る実証実験を開始

NTT、教育用タブレットを活用して児童を見守る実証実験を開始
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児童が登下校ルートから外れると通知

NTTコミュニケーションズは1月24日、教育用タブレットを活用して登下校中の児童の見守りを行う実証実験を、熊本県荒尾市と協働して開始すると発表しました。

荒尾市は児童1人対し教育タブレット1台を配備しており、登下校状況や現在地・行動履歴を把握して児童が登校エリアから外れた場合にアラート通知を行います。見守りの有効性は、保護者や教職員へのアンケート調査などを行いながら検証されます。

本実験は国土交通省の支援する「スマートシティ実装化支援事業」に選ばれており、得られたデータは不登校の可能性の早期発見や通学路上の横断歩道・街路樹の整備などに活かすことが検討されています。

ICT教育ニュース「NTT Com、教育用タブレットを活用した児童の見守りに関する実証実験を開始」ICT教育ニュース、2024年1月26日(最終閲覧日:2024年1月26日)

東大生考察:登下校情報の活用

本実証実験は、児童に配布されている教育用タブレットの位置情報から登下校時の行動データを収集するものです。児童の現在地を把握するだけではなく、学校への到着時・出発時、通学路から外れた場合に通知が来ることで、児童の安全を願う保護者の不安解消にも役立ちます。将来的には出席なども自動で記録・確認されるようになるかもしれません。

また、ある学校に通う児童がどのように登下校しているかという行動のデータは、まちづくりにも活用することができます。例えば、児童の通行量が多い道にはスクールゾーンを設定したり、「飛び出し注意」の標識を設置することで、効果的に事故を防止することができます。あるいは、街灯が少なくて下校時に暗くなりすぎる道はないか、地震などの災害発生時に危険な道はないか、という視点でまちが見直されることで、児童だけではなく住人全体にも実験の効果が還元されるでしょう。

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この記事を書いた人

東京大学法学部卒。司法試験の勉強をしていたはずが、いつの間にか麻雀プロになっていた。日本プロ麻雀協会に所属。初恋の相手はイーサン・ハント。映画鑑賞、スポーツ観戦、料理が好き。

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