浪人はバイト禁物?メリットからおすすめバイトまで徹底解説

大学受験を終えて結果に納得できず、もう一年頑張りたいのに費用が不安。奨学金を借りるのもハードルが高い。そんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

予備校費用がかさむのはもちろん、模試や受験料だけでもお金がかかるものです。少しでも浪人中の金銭的不安を減らすためにアルバイトを考える人もいます。そこで今回は、浪人中にバイトをするメリットとデメリット、おすすめのアルバイトをご紹介していきます。

目次

浪人中にバイトをするメリット

浪人期間中にアルバイトを行うメリットはどのようなものがあるでしょうか。浪人の仕方によっても異なりますが、アルバイトに時間を使うメリットは3つあります。

金銭的に余裕ができる

最も大きな理由はやはり金銭的な余裕でしょう。浪人期間中は勉強をすればいいだけと思いがちですが、予備校や自習室へ通うとなればその費用はばくだいです。予備校によっては一年で100万円以上かかるとも言われています。親や奨学金に頼れなかったり、少しでも負担を減らしたい人にとってはアルバイトは必須と言えます。

さらに、仮面浪人や宅浪などで予備校に通わない場合でも、受験に向けてはまとまった費用が必要になります。参考書や模試はもちろん、各試験の受験料もかかります。受験の大詰めとなる年末に差し掛かる前にまとめて稼ごうとする人も多いです。

人間関係&生活リズムでストレス削減

予備校に通わない浪人生は、孤独な戦いになりがちです。日々のちょっとした不安や息抜きをする場所がないため、気分が塞ぎ込んで一年間走り抜けることが困難になってしまいます。そんな中、バイト先で友人を作ると気分が晴れたり、志望大学へ進学している先輩と仲良くなると自分のモチベーションを上げてくれること間違いなしです。また決まった時間に外出してアルバイトをすることで生活リズムが崩れ、深夜まで勉強して朝は起きられない、などという事態を防ぐことができます。

また予備校に通っている浪人生も、友人との会話が受験ばかりになって飽き飽きとしているかもしれません。そんなときに受験に全く関係のない話題で盛り上がることのできる友人は非常に貴重です。

自分の勉強の役に立つ

浪人生のアルバイトとして小学生や中学生、ときには高校生を対象として塾講師や家庭教師をえらぶ人が多いです。もちろん時給が高いことは大きな理由の一つですが、アルバイト中に基礎に立ち返って教えることでより理解を深めることができます。自分が勉強しながらお金が稼げるのはまさに一石二鳥ですね。

浪人中のバイトのデメリット

浪人中にアルバイトをすることはメリットだけではありません。時間を使って労働する訳ですから、幾らかのデメリットもあります。

勉強に集中できない

最も大きなデメリットは勉強に割く時間や体力が少なくなってしまうことです。

家庭教師をするにしても自分がやりたい勉強とは異なるので、その時間に勉強に集中している浪人生には遅れをとってしまいます。例え実際には勉強時間があまり変わらなかったとしても精神的につらくなることがあります。

また、体力的に限界を迎えることもあります。例えば飲食店でアルバイトをすると4~5時間立ちっぱなしのことも多いです。家に帰ってから勉強しようと思っても体力がなくなり、そのまま寝てしまう事も。無理をして体を壊すのは本末転倒ですが、他の浪人生以上に高い自己管理能力が求められます。

大学生と関わることになる

アルバイトの仲間に大学生が多いのは、メリットも大きい反面デメリットもあります。自分が志望している大学の大学生が多く働いている環境だと、嫉妬など負の感情に苛まれてしまうかもしれません。また同い年で境遇が違うことに関しても不満がたまっていくかもしれません。もちろんそれをストレスに感じない人もいますが、自分がどちらかわからない人は人付き合いの少ない職場をえらぶ方が安全でしょう。

どんなバイトがいい?おすすめの条件と具体例

ここまでにご紹介したメリットとデメリットを踏まえて、どのようなアルバイトが合っているのか解説していきます。

おすすめは”拘束時間の短い”アルバイト

浪人生にとって、勉強時間の確保は何よりも優先されるべきです。短時間で必要なだけ稼ぐことができたら理想的ですよね。拘束時間が短い分、大量の消耗も少なくなり、勉強との両立もしやすくなります。

また「毎日朝の8時から10時」など時間が決まっているアルバイトだと自分の勉強のスケジュールも立てやすくなります。つい夜更かしをしてしまいがちな人は、あえて朝にアルバイトを入れることで生活リズムを整えることができます。

シフトの融通がきくか / やめやすいか

アルバイトに応募する際には、シフトの融通がきくか・一年以内にやめてもいいか、などの条件も確認するようにしましょう。模試がある日はアルバイトに入れませんし、アルバイトが理由で模試を見逃していたら浪人している意味がありません。また年末から年明けにかけては、十分な貯蓄があればできるだけアルバイトに入らない方が良いでしょう。

アルバイト先の人間関係

アルバイト先の人間関係は、勉強とのバランスを保つ上で最も重要だと言えます。メンバーの仲が悪いアルバイト先はストレスを産むので避けた方が無難ですが、仲が良すぎて毎日飲み会!のようなアルバイト先も適しているとは言えません。

塾講師などはアルバイトのメンバー同士で仕事をすることは少なく、人間関係がストレスの原因となりにくいでしょう。またスーパーやコンビニなどもみんなでワイワイやる、というよりは各自の仕事をこなすことが多いです。

採用される前に距離感を測るのは難しいですが、接客業を志望するのであれば何度か店に足を運んで雰囲気を確かめるのがおすすめです。

浪人中におすすめのアルバイト

具体的にどのようなアルバイトが浪人中でも進めやすいのか、具体的にご紹介していきます。

朝に働けるコンビニ・スーパーのアルバイト

朝のコンビニバイトは、生活リズムを整えるのに最適です。早朝の勤務では、出勤時間が一定であるため、規則正しい生活を送りやすくなります。また、通常は短時間勤務であるため、勉強時間の確保も容易です。朝働いて昼夜は勉強する、といった生活リズムが確保できれば、浪人中の生活リズムの崩れを予防できます。

さらに、店舗が多く、シフトの調整がしやすいのも魅力です。朝の時間帯を有効に活用することで、日中の勉強時間を増やし、効率良く知識を吸収することが可能になります。

単純作業がメインの倉庫・工場

続いておすすめなのは倉庫・工場などで働くアルバイトです。あまりなじみのないアルバイトかもしれませんが、人間関係を気にしなくてよく、朝から晩までシフトの融通が聞きやすい好条件のアルバイトです。

倉庫で荷物の搬入などをやる場合には体力が必要なこともありますが、工場では身体的負担の少ない業務も多く、女性でも安心して働くことができます。体力的にも精神的にも負荷が少ないので、単純作業が苦ではない人にはおすすめです。

家庭教師・塾講師

この記事中でも何度も述べていますが、短時間で効率的に稼ぐにはやはり教育系の仕事をするのが一番です。塾の先生というと集団塾を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、個別指導の塾講師や、塾のチューターとしての募集も多いです。

高卒生として予備校で高校生の指導をするのは難しいですが、中学生の指導や高校生の家庭教師など、探せば魅力的な仕事がたくさん出てくると思います。自分の知識の定着を図るために選んでみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたか。どのアルバイトにもそれぞれ向き・不向きがあります。自分の勉強スケジュールや生活リズムに従ってどのようなアルバイトが合っているか考えてみましょう。募集はいくらでもあるので、神経質になりすぎずアルバイトに挑戦してみましょう!


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この記事を書いた人

東京大学で薬学や心理学を中心に勉強しています。高校時代に発達障害の方とその支援者を中心に様々な人と関わってきた経験があり、人と話しその人の人生を知るのが好き。ボカロとお笑いが大好き。

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