カルペ・ディエムでは、去年の1月から、テレビ番組「100%!アピールちゃん」並びに「月曜の蛙、大海を知る。」で、タレント小倉優子さんに受験指導を行ってきました。
1年間の指導を担当したのは、弊社カルペ・ディエムの様々な東大生講師や、お付き合いのあるベテラン講師の皆様です。
今回はベテラン講師の1人、非認知能力研究の第一人者 中山芳一先生へ小倉優子さんの受験指導を終えた感想をインタビュー! コメントをいただきました。
自分は、今回のプロジェクトであまり大きなお手伝いをしていません。一度直接小倉さんに、受験に向かう姿勢についてお話しさせていただいただけでした。
ただ、その際には、西岡さんに対しても、「小倉さんはこういうところが優れているのではないか」「ここを活かせば、きっとうまくいくのではないか」というフィードバックをいくつかさせてもらいました。今回、西岡さんから「その内容が非常に勉強になったし、かつ多くの人の参考になると思う」と言ってもらったので、その内容を共有させていただきます。
まずお話ししてみて思ったのは、小倉さんはあまりポジティブな方ではなく、ネガティブな思考をしているということです。
何かテストがあったとしても、「60点も取れた!」ではなく「60点しか取れなかった」と考えてしまう。ポジティブシンキングをするタイプの人ではありませんでした。
誤解しないでいただきたいのは、それは決して悪くないということです。性格は変わらないものですし、また変える必要のないものです。
しかし、これを強みに変えることはできます。
小倉さんは、自分をストイックに追い込むということができる人だと感じました。ネガティブ思考を武器にできる人であり、自分の性格を強みに変えたからこそ、受験で結果につなげることができたのだと思います。
次に、小倉さんの受験にとってプラスな要因になっていたと思うのは、モチベーションの部分でした。
多くの受験生は、「自分が良い思いをしたいから」など、自分のために受験をします。しかし、小倉さんは、「自分のために」受験を始めたわけではありませんでした。
お子さんをこれから育てていく上で、しっかりと知識と教養を得るために、受験勉強をして、大学で学びたいと思っていた。つまりは、「お子さんのために」受験勉強をされたのです。スタート段階にあった「子供のため」というモチベーションがあったからこそ、苦難の時にも逃げ出さず、しっかりと最後まで受験できたのではないかと思うのです。
そして、これこそはカルペ・ディエムの皆さんの強みだなと思うのですが、「will(やりたいこと)、can(できること)、must(やるべきこと)のすべてを小倉さんから引き出せた」というのが、受験勉強を進める上でプラスに働いたのだと思います。
例えば西岡さんは、「小倉さんは最初は、何かを教えても『わかりません』と答えることが多かったが、最後には『わかるようになるためにどうすれば良いか一緒に考えてください』と言うようになった」と小倉さんのことを評価していました。
この変化というのは、「will/can/must」の全てが揃わないと発生しないものです。
「わからなかったことをわかるようになりたい」というwill、「今の自分にもここまではわかる・できる」というcan、「わかるようになるためにはこれをしないといけない」というmustの3つをうまく引き出すことで、学びに向かう姿勢を作ることができるのではないかと感じました。
小倉さんの事例は、私が専門としている分野の一つである非認知能力の研究において、興味深い知見を与えてくれると感じています。ありがとうございました!
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