「計画を立てましょう」といってもなかなか立てない、あるいは立てて終わり・計画倒れという高校生は多いのではないでしょうか。私の高校の仲間もそういう方が多かったですし私自身もそうでした。大学に入ってからもスケジュール作成や全体見通しが全然できないという知人も多くおります。
ではなぜ計画を立てないのでしょうか。これには三つの理由があると考えられます。私がかつて高校生の時に計画を立てられなかった「たった三つの理由」を分析し、それらをいかにして潰していくかを考えるという流れで、本記事を構成しています。ぜひ最後までご覧ください。
計画を立てるのが上手い人
まずは、勉強の計画を立てるのが上手い人の特徴について紹介したいと思います。このように記述すると、計画力が才能によるものであるようにも見えますが、そうではありません。むしろ逆で、「計画を日頃から立てている人」「計画を立てるのに慣れている人」は軒並み計画立てが上手いと感じています。
私は今、日本一周をやった人を集めた集団の代表をしており、私自身も日本を三周くらいしていることもあり、旅の仲間は多いのですが、彼らのほぼ全員が計画を立てるのがすごく上手です。頭の中に「次はどうしてこうする」というのが頭の中に入っているし、問題が起きた時の対応もすごく早いです。また、私の知り合いでイベントの運営などをおこなっている人が多いですが、やはり予定を立てるのが上手い人が多いです。
なぜ勉強計画を立てないのか その1
これらの人に共通するのは、「計画をきちんと立てないと、崩壊する」という環境にいるということです。旅行をするときに計画が立てられなければ家に帰れません。イベントの準備も計画的にやらなければ内容はグダグダになります。そしてまた、失敗してもフィードバックの機会が多いというのも特徴です。旅行はせいぜい数日ですから、失敗してもうまくいっても結果が見えやすいです。イベントも小規模なものであれば1カ月程度で結果が見えます。
勉強の場合はどうでしょうか。受験勉強を考えた時、結果をみることができるのは随分と先です。高校一年生だと、合否を確認できるのは3年後です。3年後にふたを開けてみて、絶望する訳です。私は、受験勉強の計画というのは、あまたある計画の中でも、長期的すぎるが故にかなり難易度が高いものであると思っています。そしてまた、旅行で失敗した時、計画が悪かったのであれば「計画不足」だと認識しやすいのですが、勉強計画がうまく行っていない時は原因がどこにあるのか分からないので「自分には才能がないんだ」などと勘違いしてしまいます。
ここからわかるのは、初めから自分で勉強計画を立てるのはなかなか至難の業だということです。計画力を身につけるのに最も効率が良いのは、小さなプロジェクトなどをたくさん実行することです。修学旅行の自由行動を考えてもらったり、何かしらの大会への出場を進めたり、文化祭実行委員をやってみたり、その手段はたくさんあります。全体方針が見やすく、結果がそれなりに短期でわかるもので経験を積んでいくのがまずは有効なのです。
よって、理由の一つ目は「計画の立て方への経験と知識がないから」と言えるでしょう。
なぜ勉強計画を立てないのか その2
試験日というゴールが近づいてきたとき、長期・中期・短期で目標を立ててもらうことが不可欠になります。しかし「計画を立てる時間はもったいない」などと言って無計画で突入する学生も多いように感じます。また計画を立てても、「立てて終わり」という人が多いのです。
ただ、これは学生にとっては合理的判断であると認識するべきです。なぜなら、学生は「計画を立てることの価値」をまだ知らない段階だからです。一定の期間をかけてその価値を実感してもらう必要があります。計画を立てて実行すると、それ自体が勉強のモチベーションになる。先が見えて不安が経験される。そのような利得を発見すれば、自然に計画を立てるようになっていくのです。私もそうでした。
理由の二つ目は「計画を立てたことによる成功体験がないから」と言えるでしょう。
なぜ勉強計画を立てないのか その3
私は高校の初期は「計画を立てる時間がもったいない」「計画に縛られた人生など、面白くない」などと感じていましたが、卒業前にはかなり詳しく計画を立てる人になっていました。
このようになったのは、私の担任の影響が大きかったと思います。私の高校の担任は、週に30分程度、クラス全員に「計画を立てる時間」を作ってくれました。そして、そこで作った計画を担任がフィードバックし次の日に返却、また次の週の同じ時間にその計画の達成度をはかり、その次の週の計画を立てる。。。。というサイクルを半年ほど続けていました。
計画がうまく回るようになると、計画を立てる時間が楽しくなります。また、事実上計画の成果を担任に報告するような形になりますから、うまくいった時の報告は楽しく自己効力感が上がります。週単位という短い期間なので振り返りもしやすいです。
よって、理由の3つ目は「計画を正しく実行するサポートがないから」と言えます。
計画を立ててもらうためにやるべきこと
計画を立てられない、あるいは計画倒れになってしまう3つの原因について紹介しました。これらの理由を潰していくことこそが重要なのです。計画を立てる経験をまず積んでもらう、そしてそれによる成功体験を得てもらう、またその実行をサポートするという3段構えこそが、最も良い手段ではないでしょうか。
その点で、「計画を立てる時間を確保すること」「その計画を振り返る時間も全体で確保すること」「短期的にそれらを試行錯誤できる頻度を維持すること」を制度として確保してしまうことは非常に有効です。大切なのは、振り返る時間も同時に設けることと、PDCAサイクルを回しやすい頻度で実施することです。こうすることで、「立てて終わり」の状態を防止でき、自分の中で改善方法を考えることに繋がります。そして可能であればこのシステムが空回りしていないかを確認するためのチェックを担任などがおこなっていくのが望ましいでしょう。もしくは、隣同士・友達同士で確認してもらうというのも有効です。
まとめ
計画を立てることの価値を、実感として感じさせることがもっとも重要です。ぜひ、そのような時間を確保してみてください。最後までご覧いただきありがとうございました。









